遠山川は、兎岳や聖岳など標高2,500～3,000m級の山々を水源として、標高300m付近で天竜川に注ぎ込みます。そのたぐいまれな標高差と降水量の多さから、谷は大きく侵食され、独特の急峻な地形が生まれました。

遠山川に棲むのはヤマトイワナと赤い斑点のあるアマゴです。日本有数の急流に揉まれているので体の幅が広く、尾びれがとても大きい体型となっています。時には30cmを超える大物、いわゆる「尺あまご」が釣れる川で、かかったときの手ごたえが良く、遠山川は全国の釣り師にとって聖地となっています。

​私たち遠山漁業協同組合では、ファンを魅了する逞しい魚を守り育てるため、河川で成魚まで成長するよう稚魚放流にこだわりを持って増殖活動を行っています。また在来魚が自然増殖できる環境を作るため、稚魚放流にあわせて、地域の方とともに河川清掃にも力を入れています。ぜひ、長野県最南端にある遠山郷に遊びに来てください。魚のいる川をご案内できればと思っています。